下町・トンボの王国(三春町2丁目1番地・下町浄化センター内)の一角に横須賀市の重要文化遺産である「東逸見町石造下水道」が移築復元されている。
下町・ トンボの王国
東逸見町石造下水道
このトンネルは1998年11月に解体されるまで、横須賀市逸見町3丁目の23番地と81番地の間を通り抜ける道路下で、実際に下水道として活躍していたものです。このトンネルのような石積みのヴォールト(アーチ状)天井をもつ建造物は、国内には極めて少なく貴重なものです。さらに、トンネルの側壁には、転倒防止用と考えられる「控え」の石材が一本ごとに入るという、特徴的な石積み技法が用いられています。この技法は「ブラフ積み」などと呼ばれ、幕末から明治時代にかけて西洋技術の影響を受けて誕生したものと考えられているものです。横須賀や横浜では、ブラフ積みの技法がいくつか確認されていますが、他の地域ではほとんど見られず、全国的にも希少なものです。関東大震災にも耐えて今に残されているこれらの石垣は、当時における石積み技術の高さを証明しているものと言えます。また、これらは、石積み技術が、両市の都市化を大きく支えてきたことを今に伝えてくれています。
このように、本遺構は横須賀の都市形成と近代化を考えるうえで重要な文化遺産であることからこの地に移築復元されたものです。
(立札の説明文より)
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