2018年3月27日火曜日

塚山公園花見

最近の陽気で、桜の開花が進み、横須賀地方でも満開の見頃時期となった。今日は、塚山公園で花見。塚山公園は、「かながわの景勝50選」に選ばれ、特に桜の名所として親しまれている。園内には、国指定史跡の三浦安針夫妻墓もある。往路は、京急安針塚駅で下車、塚山公園に向かった。帰路は、浦賀道(十三峠)を通り、「の」の字坂の桜を見学、最後は、浦賀道を往来した旅人が「旅の安全」を祈願したと言われている長善寺を訪ねて参拝、京急田浦駅で乗車、帰宅した。

道順(距離:約5㎞)
A 京急安針塚駅 ⇒ B 塚山公園 ⇒ C 三浦按針夫妻墓 ⇒ D 開拓記念碑 ⇒ E 浦賀道(十三峠頂上)⇒ F 浦賀道(十三峠道標)⇒ G「の」の字坂 ⇒ H 浦賀道(急階段)⇒ I 長善寺 ⇒ J 京急田浦駅 

A 京急安針塚駅
京急安針塚駅

B 塚山公園
ソメイヨシノをはじめとして、ヤマザクラ・オオシマザクラなど6種類ほどの桜、約1,000本が開花、「さくらの名所300」に選ばれている。

C 三浦按針夫妻墓
三浦安針は、本名ウイリアム・アダムスという英国人である。航海術、天文学、造船術に優れ、徳川家康の信任を得て、外交顧問となり、三浦郡逸見村に250石を与えられた。右塔が安針の墓、左塔が妻の墓である。

D 開拓記念碑
戦後の開拓事業である十三峠開拓農業協同組合の開拓記念碑

E 浦賀道(十三峠頂上)
享保5年(1720年)、江戸湾防備のため、浦賀に奉行所が設置された。江戸と浦賀間の往来が盛んになり、浦賀に至る2本の道(西の浦賀道と東の浦賀道)が造られた。東の浦賀道は、保土ヶ谷から東京湾沿いに浦賀に至る道で、十三峠は旅人にとって最大の難所であった。

F 浦賀道(十三峠道標)
急階段が浦賀道、右の道路は「の」の字坂に通じる。

G 「の」の字坂
戦前、城の台砲台を築き、物資を運び上げるためにつくられた軍道

H 浦賀道(急階段)
十三峠から長善寺に至る急階段

I 長善寺
浦賀道を往来した旅人が、「旅の安全」・「家内安全」を願って参拝

J 京急田浦駅

2018年3月21日水曜日

近代日本のルーツ「横須賀製鉄所」

横須賀市発行の観光資料、近代日本のルーツ「横須賀製鉄所」の転載です。横須賀製鉄所(造船所)巡りの散歩コースが、説明文・マップ付きで詳細に紹介されています。
平成28年(2016年)4月、横須賀製鉄所(造船所)にかかわる文化財ー横須賀製鉄所(造船所)刻印レンガ・スチームハンマー・近代造船所建築図面資料・旧横須賀製鉄所(造船所)第1号~第6号船渠ーが日本遺産に認定されました。
ヨコスカは、ペリーが初来航したまちです。日本近代化は、横須賀製鉄所(造船所)から始まりました。横須賀は、風を感じる街です。

”日本近代化のルーツ、よこすかを探訪しよう!”

横須賀市発行:近代日本のルーツ「横須賀製鉄所」パンフレット転載
監修:山本詔一(横須賀開国史研究会会長)

1 近代日本のルーツ「横須賀製鉄所」(表紙)

2 横須賀製鉄所を知っていますか?
現在の米海軍横須賀基地周辺には、1865年に建設が開始された横須賀製鉄所(造船所)という造船施設がありました。日本の近代化は、横須賀製鉄所(造船所)から始まりました。
2-1 近代日本の夜明け~嘉永6年(1853年)ペリー来航と小栗上野介
2-2 フランスの協力により横須賀製鉄所の建設決定
2-3 ヴェルニーと横須賀製鉄所のくわ入れ式、慶応元年(1865年)

3 日本初の近代的総合工場
横須賀製鉄所(造船所)は、日本初の近代的な総合工場でした。造船だけでなく、様々な機械が造られ、ここで培われた技術や文化は、日本全国に広まりました。
3-1 日本初! 横須賀製鉄所(造船所)から始まった文明開化
 ● 明治4年(1871年)完成、今も現役で働き続けるドライドック
 ● 日本で最初にメートル法が使われた 
 ● 近代的な労働時間の管理、働く人たちの時間を時計で管理し始めた
 ● フランスによる最新の技術教育
 ● レンガ造りの工場群  
3ー2 横須賀製鉄所(造船所)から日本各地へ伝わった近代産業
 ● 世界遺産富岡製糸場(群馬県)の設計
 ● 生野銀山(兵庫県)で使用する機械の製造
 ● 官営愛知紡績所(愛知県)の動力機械を製造
 ● 観音埼灯台(横須賀市)の建設
 ● 野島埼灯台(千葉県)の建設
 ● 品川灯台(東京都)の建設
3-3 語り継ごう!横須賀の誇り、横須賀製鉄所(造船所)
横須賀製鉄所(造船所)は、建設150余年を過ぎました。横須賀市の一市民として、日本近代化の原動力となった横須賀製鉄所(造船所)を誇りに思い、次世代へ語り続けて行こうと決心しました。

4 散歩マップ
歩いてみよう横須賀製鉄所(造船所)散歩物語
① JR横須賀駅 ⇒ ② ヴェルニー記念館 ⇒ ③ 逸見波止場衛門 ⇒ ④ ヴェルニー・小栗上野介胸像 ⇒ ⑤ 横須賀製鉄所(造船所)ドライドック説明板 ⇒ ⑥ YOKOSUKA軍港めぐり ⇒ ⑦ 旧海軍士官衛兵集会所碑 ⇒ ⑧ドブ板通り(散歩)⇒ ⑨「明治天皇横須賀行在所」の碑 ⇒ ⑩「明治天皇御駐蹕」の碑 ⇒ ⑪ 諏訪大神社・諏訪公園付近 ⇒ ⑫ 記念艦三笠 ⇒ ⑬ よこすかポートマーケット ⇒ ⑭ 京急横須賀中央駅

5 友好都市 富岡市
世界遺産富岡製糸所のルーツは横須賀製鉄所(造船所)にあった!

2018年3月20日火曜日

横須賀の砲台跡・ご当地グルメ・観光スポット紹介

横須賀市発行、「巡ってみよう横須賀の軍事遺産」小冊子には、首都・東京を防備した東京湾要塞跡(猿島砲台跡・走水低砲台跡・千代ヶ崎砲台跡)、ヨコスカ発祥のご当地グルメ、横須賀の観光スポットの情報が満載されている。今回は、その小冊子の紹介です。(走水低砲台跡・千代ヶ崎砲台跡の見学は、事前予約が必要)
横須賀は、観光立市を目指して頑張っています。名所が数多くあります。

”そうだ ヨコスカ 行こう!”

横須賀市発行:「巡ってみよう横須賀の軍事遺産」小冊子転載
1 巡ってみよう横須賀の軍事遺産(表紙)

2 首都を防衛した東京湾要塞

3 横須賀の砲台跡とみどころ&グルメを満喫しよう!(横須賀おでかけコースプラン)

4 猿島砲台跡


5 横須賀中央エリアガイド

6 走水低砲台跡(見学は、事前予約が必要)

7 走水・観音崎エリアガイド

8 千代ヶ崎砲台跡(見学は、事前予約が必要)

9 ヨコスカ発祥!ご当地グルメ

10 横須賀市全図・横須賀へのアクセス

11 ARアプリで砲台跡見学の楽しみ方がUP!

2018年3月14日水曜日

「馬堀海岸駅~うみかぜの路~走水神社」散歩

先日、「馬堀海岸駅~うみかぜの路~走水神社」散歩に出掛けてきた。行きは、京急を利用し、「馬堀海岸駅」で下車。潮風を感じながら「うみかぜの路」を南下、終点を右折して、馬堀の地名の由来ともなった「馬頭観音」に向かう。参拝を終えて、ペリーが造った「旧水道トンネル(走水隧道)」を通り、日本遺産に認定の「走水水源地」に向かう。間もなく桜の開花時期、桜の名所でもある。走水の急な坂を上り終えると、富士山を望む絶景ポイント「破崎緑地」に到着する。一休止した後、走水小学校脇の坂を下り、「御所ヶ崎」に向かう。御所ヶ崎は、江戸湾(東京湾)防御の要所として、江戸時代には台場が、明治時代には走水低砲台が設置された。走水低砲台跡は、日本遺産に認定されている。この地は、弟橘媛命が、日本武尊の身代わりとなり海に身を投じた悲しい伝説の地でもある。最後は「走水神社」を参拝。予定の見学を終えて、バスで帰宅。約4.2㎞の散歩であった。
「観音崎公園」は、走水神社から徒歩20分、お勧めの散歩コースである。

道順:① 馬堀海岸駅 ⇒ ② うみかぜの路 ⇒ ③ 馬頭観音 ⇒ ④ 旧走水トンネル(走水隧道)⇒ ⑤ 走水水源池 ⇒ ⑥ 破崎緑地 ⇒ ⑦ 御所ヶ崎 ⇒ ⑧ 走水神社 ⇒ お勧めの散歩コース(観音崎公園散歩、2018年2月13日投稿)

散歩コースマップ(横須賀市観光パンフレット)

① 馬堀海岸駅
馬堀海岸駅(次の駅は終点浦賀駅)
駅前は、昭和30年代まで、直ぐ海岸線で、海水浴場として賑わったが、その後、埋め立てられ、海岸線は遠のいた。

② うみかぜの路
うみかぜの路

ペリーが報告書に記した横須賀の地名

猿島はペリーアイランド

馬堀の海はサスケハナベイ(湾)(サスケハナは黒船艦隊の旗艦名)

「うみかぜの路」沖合を南航するRO-RO船「第一はな丸」とコンテナ船

③ 馬堀観音
昔、上総国から海を泳ぎ渡り走水に着いた荒馬がいた。喉が渇いたので、土手を蹴ると清水が湧き出たという。そこは、村人から「蹄の井」と呼ばれ、馬堀の地名発祥の由来ともなった。
淨林寺の坂上に馬頭観音がある。この坂は防衛大学校に通じる。

馬頭観音説明板

馬頭観音

④ 旧走水トンネル(走水隧道)
走水の豊富な湧水を、高低差10mの自然落差を利用し、7㎞先の横須賀製鉄所まで導水するため、横須賀製鉄所首長・ヴェルニーが造った水道トンネルである。現在は、走水、馬堀間の上り交通道路として使用されている。
旧水道トンネル(走水隧道)説明板

走水隧道

⑤ 走水水源池
走水水源池(市内唯一の水源池)と国道16号

桜の名所でもある(平成29年4月5日撮影)

⑥ 破崎緑地 (富士山を望む絶景スポット)
破崎緑地

富士山

夕焼けの富士山

走水海岸、市街地方面

夕焼けの走水海岸、市街地方面

⑦ 御所ヶ崎(又は旗山崎)
御所ヶ崎は、日本武尊が上総国に渡った地であり、弟橘媛命が海神の怒りを鎮めるため身を投じた悲しい伝説の地でもある。江戸時代には「旗山台場」が、明治時代には「走水低砲台」が置かれた。
御所ヶ崎説明板

御所ヶ崎(旗山崎)

走水低砲台跡(ガイド付きツアーでのみ見学可能)

御所ヶ崎沖を北航するLPGタンカー

⑧ 走水神社
走水神社は、村民が日本武尊より賜った「冠」を石櫃に納め、社殿を建て日本武尊を祀ったことに始まる。弟橘媛命も合祀されている。境内には、弟橘媛命が海に身を投じた際に詠んだ歌碑がある。除幕式には東郷平八郎、乃木希典も列席している。また、海の平和と安全を祈る弟橘媛命「舵の碑」もある。

日本武尊と弟橘媛命を御祭神とする走水神社

弟橘媛命の歌碑(橘媛命が走水の海に身を投じた際に読んで歌)
「さねさし さがむのをぬに もゆるひの
ほなかにたちて とひしきみはも」
「さねさし 相模の小野に 燃ゆる火の
火中に立ちて 問ひし君はも」

弟橘媛命の「舵の碑」