八景とは、一国、一地方などで、特に優れた八か所の景色のことである。中国の瀟湘(しょうしょう)八景が始まりで、日本では近江八景や金沢八景が有名である。横須賀市でも、幾つかの八景(横須賀八景・吉井八景・浦賀八景)が残されている。神奈川県は、三浦半島地区の4市1町(鎌倉市・逗子市・葉山町・横須賀市・三浦市)と協議し、平成13年、新たな三浦半島八景を選定した。この地域の「潤い・賑わい」造りを目指したもので、半島をぐるっと廻れるような八景となっている。横須賀市からは、「猿島」と「燈明堂」の2ヶ所が選定された。
1 三浦半島八景
三浦半島八景は、暮雪(夕暮れの雪景色)・夜雨(水辺の夜の雨)・秋月(水辺に映える秋の月)・晩鐘(山寺の晩鐘)・夕照(夕日に照らされた遠くの山)・晴嵐(朝もやに煙る松林)・帰帆(港に帰る漁船)・落雁(干潟に降り立つ雁の群れ)の景色を基本にして造られた。
● 建長寺の暮雪(鎌倉市)
● 大塔(鎌倉宮)の夜雨(鎌倉市)
● 大仏の秋月(鎌倉市)
● 神武寺の晩鐘(逗子市)
● 長者ヶ崎の夕照(葉山町)
● 猿島の晴嵐(横須賀市)
● 灯台(燈明堂)の帰帆(横須賀市)
● 城ヶ島の落雁(三浦市)
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