2017年5月6日土曜日

三浦不動尊・三浦薬師如来札所巡り(第3回目)

今日は5月6日(土)、横須賀シティガイドと歩く「三浦不動尊(28ヶ寺)・三浦薬師如来(21ヶ寺)の札所巡りー第3回目」に参加しました。
3回目は、5ヶ寺の札所巡り、「回向柱」と「善の綱」に触れて、「無病息災」を祈願してきました。
今日の解散は14:30。帰宅まで十分に時間があったので、途中、福本寺・淨楽寺(第9回目札所巡り予定)に立ち寄り参拝、御朱印を頂いてきました。参拝の様子は、三浦不動尊・三浦薬師如来札所巡り(第9回目)で、投稿予定です。

第3回目 5月6日(土) 巡礼コース
集合9:00(JR横須賀線 逗子駅)~解散14:30(正行院)
玉蔵院(不動23)~万福寺(薬師18)~円乗院(不動22)~立石公園(昼食)~立石不動院(不動21)~正行院(薬師17)
所要時間:5時間20分
歩数:20,000歩
行程:12㎞
天気:晴れ、気温:26℃(夏日となりました。)

JR逗子駅出発、葉山町役場前で一休止、玉蔵院に向かいます。

1 玉蔵院(三浦不動尊霊場 第23番札所)
玉蔵院に到着、気温が上昇してきました。
半袖の人もいます。熱中症に気を付けての巡礼です。

玉蔵院の「回向柱」と「善の綱」

経路案内図

御朱印

2 万福寺(三浦薬師如来霊場 第18番札所)
万福寺

万福寺の「回向柱」と「善の綱」

経路案内図

御朱印

心地良い潮風、円乗院に向かいます。(葉山海岸)

3 円乗院(三浦不動尊霊場 第22番札所)
円乗院

円乗院の「回向柱」と「善の綱」


経路案内図

御朱印

立石公園で昼食
立石公園

4 立石不動院(三浦不動尊霊場 第21番札所)
立石不動院

滝不動

経路案内図

御朱印

5 正行院(三浦薬師如来霊場 第17番札所)
正行院

正行院の「回向柱」と「善の綱」

経路案内図

御朱印

薬師仏とは
NPO法人「よこすかシティガイド協会札所めぐり」配布資料より転載
薬師仏は、本名「薬師瑠璃光如来」という名の仏様です。
名前に「薬」という名前がついているとおり、さまざまな苦しみに救いを求める衆生に対して、仏法の薬を処方します。病いの苦しみを取り除き、安楽をもたらすという、とてもわかりやすい現世利益の仏として信仰を集めてきました。
薬師仏の姿は、左手は願いをかなえることを象徴する与願印(よがんいん)を結んで薬壺(やっこ)か宝珠(不思議な力をもつ宝石)を持ち、右手は衆生の不安を除く施無畏印(せむいいん)を示しています。
三尊仏の形式で祀られることが多く、日光菩薩、月光菩薩を両脇に従えています。それぞれ、日論月輪(三日月)を手にして描かれることもあり体むことなく昼も夜も衆生を救うことを示しています。 日光菩薩は、太陽がすべての世界を照らすように全ての人々を救い、月光菩薩は、月が夜のすべてを照らすように、慈悲の心を表しています。
薬師仏は、日本では古くから信仰を受け、法隆寺、薬師寺など古代の大寺院の本尊として祀られる代表的な仏です。西方極楽浄上の阿弥陀仏に対して、東方浄瑠璃世界(浄土)で説法しているとされます。また、中陰の最後、七七日の供養仏であることでも、重要視されていることがわかります。 
◎薬師の十二願
薬師仏は、十二の大願を立てて衆生を救おうと「薬師本願経」に説かれています。自ら光明を放って、世界をあまねく照らす、欲するものを得られるようにする。身体の不自由な人を治す。病気を治す。女性を悟りに導く。苦しめられている人々を救う。食事を与える。衣服を与える。等など、非常に具体的で、即効性のあることを本願としています。
◎七仏薬師 
比叡山延暦寺には諸仏が祀られていますが、その中心である根本中堂の本尊は薬師仏です。 天台宗の四箇大法(しかだいほう)のひとつに 「七仏薬師法」があります。こ れは七仏薬師を本尊として、息災、増益を祈る修法です。七仏薬師は、最後の薬師瑠璃光如来を本仏として、七仏を一体として見るともいわれます。
◎十二神将
十二神将とは、十二の大願に応じて、衆生を護る薬師の分身的な存在です。
びから大将(子神)・ しょうとら大将(丑神)・しんたら大将(寅神)・ まこら大将(卵神)・はいら大将(辰神)・ いんだら大将(巳神)・ さんちら大将(午神)・ あにら大将 (未神)・あちら大将(申神)・ めきら大将(酉神)・ ばしゃら大将(戌神)・くびら大将(亥神)の十二神で、昼夜十二時、十二支に相当して配置することもあります。なかでも、ガンジス河に住む鰐を神格したクンビラー神が仏教に取り入れられた金比羅神は、日本では、四国の金刀比羅宮(香川県)に金比羅大権現として祀られ、江戸時代に広く「金比羅参り」が行われました。海上安全を司る神として信仰を集め、般若守護十六善神のひとつともされます。
薬師如来は東方浄瑠璃世界の教主とされ、薬師瑠璃光如来とも尊称されます。
瑠璃色は紫を帯びた深い青色です。東より瑠璃色の暁の空に昇る朝の光が夜の闇を消し去るように、悩み苦しむ私たちの煩悩の闇を照らし消除して下さる仏様です。
この世にあっては、衆生の病苦などの苦患を救う大願を発されて、日中の太陽のごとく私たちを守護し、人生のタベには阿弥陀如来の西方極楽世界へ送りとどけてくださる仏さま、 古くから先人たちは、そのようなイメージを持って薬師如来を信仰してきました。
三浦薬師如来霊場の歴史はとても古く、ご開帳がいつからはじめられたか正確にはわかりませんが、文禄三(1594)年に編纂された「相模国三浦郡医王山神武寺縁起」に「三拾三年にて開帳あり」の記述が見られることから、江戸時代以前から行われていたことが伺えます。 しかも札所寺院の多くは三浦半島でも有数の古刹で、寺院それぞれに歴史的由緒があり、また文化財の宝庫でもあります。

不動明王とは
NPO法人「よこすかシティガイド協会札所めぐり」配布資料より転載
「不動明王」は左手に羂索(けんじゃく)、 右手に剣を持ち、迦楼羅炎(かるらえん)の光背の前で忿怒(ふんぬ)の姿で描かれます。
「明王」とは、密教特有の信仰です。法身仏である大日如来の化身、そして使者として人々を教化する存在で、煩悩にとらわれている救いがたい存在の衆生を、忿怒の姿で調伏し従わせることにより教化します。また、身代わりになって災厄に立ち向かい、超越的な力で衆生を守ってくれると信じられています。
恐ろしい姿で、パワフルな法力を示しています。「明」とは、苦しみ、煩悩の原因である「無明」(十二因縁の第一)に対する「智慧」と「真言」(神聖なる言葉)を意味します。
明王の中でも「不動明王」は愛欲の浄化した姿を表す「愛染明王」とともに、日本では、強い信仰を持たれ、神仏習合した修験道の中心的な仏になりました。
恐ろしい姿にもかかわらず、庶民の生活に根ざした信仰を持ち、「お地蔵さま」と同様に、町の辻で祀られています。その一方で、成田山新勝寺、そして別院の深川不動堂などを代表とする、密教系大寺院の本尊としても信仰されています。
また、江戸時代には、将軍家により、江戸郊外に五色不動が安置されました。
五色(目青、目白、目赤、目黄、目黒)は五つの要素(木、火、土、金、水)で万物を構成するという五行説に相当しているともいわれます。
また、園城寺(おんじょうじ ・天台寺門宗総本山、滋賀県)の黄不動、青蓮院(天台宗の門跡寺院、京都府)の青不動、明王院(高野山、和歌山県)の赤不動の「三不動」が代表的な不動尊として有名 です。
不動明王は、降三世明王、軍茶利明玉、大威徳明王、金剛夜叉明王とともに「五大明王」といわれます。この姿は、空海が密教の教えを立体的につくりあげた東寺講堂で見る事ができます。また、弥勒菩薩(大輪明王)や地蔵菩薩(無能勝明王)などとともに八大明王にかぞえられます。
不動明王が三尊仏として祀られる場合には、二人の脇侍「二人童子」を従えます。一人は矜羯羅童子(こんがらどうじ)で、精霊の意味があり、行者に奉仕する慈悲の姿を表しています。合掌した姿で、独鈷杵(とっこしょ)をはさんでいます。
もう一人は制託迦童子(せいたかどうじ)で左手に金剛杵、右手に金剛棒をもっています。 悪鬼の意味を持ち、怒りを表しています。
この二人の童子は、不動明王、文殊菩薩に従う眷属となる「八大童子」にも含まれます。 不動明王は大炎の中に身をおきながら動く事もなく、悪鬼や罪、厄病などを打ち破ることから、「不動」とよばれています。
大日如来の化身でもある不動明王は、厄災を取り除き、病気の完治、安産、財福を得るなどの様々な願い事をかなえてくれるといわれています。
不動明王は、古代インドの仏様で、インドの古語では「アチャラ・ナータ」といいます。 「アチャラ」とは動かざるもの山を意味し、「ナータ」は主人の事で「山の主宰者」が語源です。十二年毎に「ご開帳」が行われます。
人には皆十二支の干支がありますが、それぞれの干支に守り本尊があり、酉年の方の守り本尊は「不動明王」です。
因みに、「子(ね)年は、千手観音菩薩」・「丑(うし)寅 (とら)年は、虚空蔵菩薩」・「卵(う)年は、文殊菩薩」・「辰(たつ)巳(み)年は、普賢菩薩」・「午(うま)年は、勢至菩薩」・「未(ひつじ)申(さる)年は、大日如来」・「酉(とり)年は、不動明王」・「成(いぬ)亥(い)年は、阿弥陀如来」です。

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