千代ヶ崎砲台跡は、浦賀港の防衛や観音崎砲台の援助砲台として、1895年(明治28年)に完成しました。浦賀湾口南部の丘陵地に位置し、近くには浦賀燈明堂があります。榴弾砲の3砲座や、オランダ積みれんが造りの壁、弾薬庫・貯水所の地下施設など、何れも建設当時の様子が、破壊も無く、良好な形で残されていました。近代の軍事や建築技術の推移を理解する上で、貴重な建造物と言われています。千代ケ崎砲台は、海正面防御砲台(榴弾砲)と、陸正面防御砲台(加農砲、観測所)で構成されています。今回、海正面防御砲台跡だけが一般公開されました。陸正面防御砲台跡は、現在私有地内にあるため、残念ながら見学できませんでした。海・陸正面防御砲台跡の、一刻も早い常時公開を期待しながら、帰宅の途につきました。先達の知恵、思いが身に沁みた貴重な体験日でした。
千代ケ崎砲台跡入口柵門(普段は立入禁止)
隧道入口
貯水所水汲み口
兵舎の内部
弾薬庫(カラーコーンの位置に揚弾井があった)
揚弾井の穴(弾薬庫→砲座)
高塁道(弾薬庫から砲座に通じる階段)
揚弾井の穴(砲座→弾薬庫)
砲座入口
榴弾砲座跡(遠方から第一砲座、第二砲座、第三砲座は埋められていた)
各砲座には、2門の28cm榴弾砲が設置されていた。
この先に陸正面防御砲台跡と観測所跡がある(現在私有地のため立入禁止)
海正面防御砲台跡から陸正面防御砲台跡に通じる隧道
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