2018年7月19日木曜日

浦賀「ええじゃないか」

「ええじゃないか」は、江戸末期の慶応3年(1867年)の8月から12月にかけて、全国各地で発生した騒動であった。家にお札が降ると、「これは、慶事の前触れだ」として、祝酒や赤飯などが振る舞われた。また、民衆は仮装などして、「ええじゃないか」と囃立てながら、町々を練り歩き、熱狂的に踊り、大騒ぎとなった。
西叶神社の脇に、「ええじゃないか」の看板が建っている。慶応3年10月、神社前の砂糖問屋の樽の中から、大神宮のお札が出てきた。以後、浦賀のあちこちに札降りが相次いだ。この騒動が、三浦半島の「ええじゃないか」の始まりであった。
慶応3年は、横須賀製鉄所が本格的に稼働し始めた「希望の年」であった。しかし、幕府の力が衰微し、大政奉還が行われた政情「不安の年」でもあった。「ええじゃないか」は、斯様な幕末期に起こった民衆の騒動であった。

浦賀「ええじゃないか」看板(西叶神社脇)
横須賀開国史研究会 基礎講座「幕末の横須賀」配布資料転載
うらがストーリー25 「ええじゃないか」上
うらがストーリー26 「ええじゃないか」下

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