2018年5月15日火曜日

観音崎公園砲台跡探索

県立観音崎公園は、昭和50年に完成、70.4haの広さ(東京ドームグランドの約54倍)を持つ県下最大の公園である。公園一帯は、東京湾要塞地として明治時代から砲台が築かれ、終戦(昭和20年8月15日)まで、一般の人は立入禁止であった。現在、公園内には多くの砲台遺構が残されている。北門第四砲台跡は、海上自衛隊観音崎警備所内にあるため、見学できないが、それ以外の砲台跡は自由に見学できる。5月11日(金)~13日(日)、「明治維新150周年砲台ガイドツアー」が開催され、北門第四砲台跡が初めて一般公開された。
「砲台ガイドツアー」は大変な人気で、参加希望者が多く、残念ながら抽選漏れとなってしまった。今日は一人での砲台探索巡り、北門第四砲台跡は敷地外からの見学であったが、それ以外の全砲台跡はゆっくりと間近で見学できた。家を出たのは12時、帰宅は16時であった。
歩数:14,000歩、歩行距離:8.4㎞

「明治維新150周年砲台ガイドツアー」
読売新聞報道(2018年4月12日号)
砲台跡探索
① 火薬庫跡(パークセンター)⇒ ② 北門第四砲台跡 ⇒ ③ 南門砲台跡 ⇒ ④ 北門第一砲台跡 ⇒ ⑤ 北門第二砲台跡 ⇒ ⑥ 北門第三砲台跡 ⇒ ⑦ 大浦堡塁砲台跡 ⇒ ⑧ 腰越堡塁砲台跡 ⇒ ⑨ 三軒家砲台跡 
観音崎砲台跡マップ
①  火薬庫跡(パークセンター)
明治34年建設の砲台火薬庫。改修し、パークセンターとして利用。木骨煉瓦造り(イギリス積み)。
火薬庫跡(現在、パークセンターとして利用)
② 北門第四砲台跡(海上自衛隊観音崎警備所内)
立入禁止なので、警備所の外からの見学。
明治13年起工、明治20年竣工。4砲座編成の砲台。最初は臼砲を設置。明治34年、15サンチカノン砲4門設置。遺構として、4砲座、弾薬庫、揚弾井、全面堡塁の掩蔽部などが現存。サンチはフランス語で㎝のこと、数字は口径を表している。
海上自衛隊観音崎警備所
北門第四砲台跡
③ 南門砲台跡
明治26年竣工。12サンチ速射カノン砲4門設置。現在、「展望園地」として利用。南門砲台跡は全て撤去され、「観音崎砲台について」の説明ボードだけが置かれている。ここから、海岸沖にある「聴側所跡」が遠望できる。

南門砲台跡(観音崎砲台説明ボードがあるのみ)
12サンチ速射カノン砲(観音崎公園「砲台ガイドツアー資料」転載)
南門砲台跡(現在、展望園地)
聴側所跡(水中音波の計測)
④ 北門第一砲台跡
日本最初の洋式砲台、明治13年起工、明治17年竣工。明治27年、2砲座に24サンチカノン砲2門設置、2砲座はフランス積み煉瓦造隧道で連結。隧道の下は火薬庫であるが、現在は閉鎖。
北門第一砲台跡(2つの砲座が隧道で連結)
砲座を結ぶ隧道
北門第一砲台跡の近くに観音埼灯台がある(現在の灯台は第三代目)
関東大震災で海岸に転げ落ちた第二代目の光源台座部分
⑤ 北門第二砲台跡
第一砲台と同時期に建設。明治17年竣工。6砲座構成で、向かって右から左に下がっている「だんだん砲台」である。24サンチカノン砲6門設置。現在、4砲座が残っている。
北門第二砲台跡説明ボード
北門第二砲台跡
北門第二砲台跡隣接地に建つ東京湾海上交通センタ
⑥ 北門第三砲台跡
明治15年起工、明治17年竣工。1砲座に2門、2砲座4門編成砲台。明治12年、28サンチ榴弾砲4門設置。榴弾砲のため、胸墻は第一、第二砲座に比べて高くなっている。現在、「海の見晴台」として利用。
トンネルの先に北門第三砲台跡がある。
28サンチ榴弾砲(観音崎公園「砲台ガイドツアー資料」転載)
北門第三砲台跡
北門第三砲台跡
⑦ 大浦堡塁砲台跡
明治28年起工、明治29年竣工。9サンチカノン砲2門設置。砲台跡はほとんど残っていない。明治昭和46年、この地に「戦没船員の碑」が建てられた。毎年5月に追悼式が行われる。
大浦堡塁砲台跡(現在、戦没船員の碑が建つ)
僅かに残る大浦堡塁砲台跡
⑧ 腰越堡塁砲台跡
明治29年竣工。9サンチカノン砲2門設置。現在、「うみの子とりで」として利用。
腰越堡塁砲台跡(現在、うみの子とりで)
⑨ 三軒家砲台跡
明治27年起工、明治29年竣工。27サンチカノン砲4門と12サンチ速射カノン砲2門設置。保存状態は良好で、砲座・観測所・見張所・掩蔽部・伝声管などが残っている。
三軒家砲台跡(観音崎公園「砲台ガイドツアー資料」転載)
27サンチカノン砲(観音崎公園「砲台ガイドツアー資料」転載)
三軒家砲台跡説明ボード
三軒家砲台跡
三軒家砲台掩蔽部跡
観音崎公園・猿島の砲台跡に見られる煉瓦の積み方
煉瓦の積み方(観音崎公園「砲台ガイドツアー資料」転載)
フランス積み(観音崎公園「砲台ガイドツアー資料」転載)
イギリス積み(観音崎公園「砲台ガイドツアー資料」転載)

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